『龍勢』2012

 

 昨年行けなかった『龍勢』に今年は無事行く事が出来た。『龍勢』って何ぞやという方はこのブログ内を検索してもらえれば過去記事が出る筈なのでそちらを参照して頂くか、公式HPを訪れて頂きたい。ここでの説明は繰り返しになってしまうので省略。

 龍勢見物には過去何回か行っていたのだけれど、今年は初めて龍勢会館を訪れてみた。上の写真は龍勢会館内に展示されている打ち上げやぐらの実寸模型。この模型は展示室に収まる様に上部だけになっているので、本来はもっと高さがある。

 さて、椋神社の例大祭である龍勢。例年通り神社も参拝して来た。
 何でも『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』というアニメ作品が秩父を舞台にしているとの事で、絵馬も同作品のイラストが描かれたものが何枚か奉納されていた。絵馬の写真を撮ったのだけれど、転載して良いものか判断がつきかねるのでここに載せる事は控える。
 他にも見物客の中にコスプレしている人がいたり、番組タイアップの龍勢打ち上げが行われたりと、何かと話題になっている様子。自分は未見なので、今度機会があったら観てみようと思う。

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 午後に入って若干雲が出て来た頃の写真。何度も見ている筈なのに、龍勢が打ち上げられる瞬間はちょっと緊張する。そして見事に打ち上げられた龍勢を見て、観客席からは大きな拍手。当然中には打ち上げ失敗もあるのだけれど、そんな時でも製作者の「来年また頑張ります!」との声に、観客席からは応援の拍手。何だかほっとする。

 何で毎年龍勢を観に行くのかというと、普段会う機会がなかなかない仲間内で集まる為、という事も大きな理由の一つではあるのだけれど、それと同程度に自分はこの祭りが好きなのだろうと思う。会場のどことなくまったりとした空気も含めて、のどかで優しい雰囲気。旅行先に出掛けているというよりも「今年もまた帰って来たな」と感じるくらいに馴染んでしまう。まあ仲間内の集まりというのはそういうものなのだろうけれど、結局そういう繋がりが、自分にとって他のものと引き換えにする事が出来ない類の財産という事なのだろう。

 というわけで、来年もまた無事に皆で集まれる様に願っている。

テーマ : 旅日記
ジャンル : 旅行

鎌倉小旅行記・或いは『鎌倉ワンダラー』

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 上の写真は長谷寺の『良縁地蔵』……ちょっと和む。
 
 さて、せっかくのゴールデンウィークなので、日頃なかなか会えない遠方の友人と会う機会があればと思っていたのだけれど、各々仕事だったりで自分と予定が合わず、それならばと突発的に一人旅に出た。いざ鎌倉。

 なぜ鎌倉か。ここで書いた事があったかどうかは忘れたけれど、実は自分は仏教美術が好きな人間だったりする。そういう人間にとって鎌倉に行く目的といえばそれは寺巡りであり、仏像を訪ね歩く旅という事になる。
 今でこそ仏像ガールなんていう言葉もあって(まあこれは山ガールみたいにある程度はメディアが作っていた部分もあると思っているのだけれど)「仏像好きってこんなにいたのね」という様に市民権を得ている……様に思う。著名人ではみうらじゅん氏も仏像好きを公言されているけれど、自分がなぜ仏像好きになるに至ったのか、仏像の魅力とは何かという事を説明し出すと、恐らくかなりの長文になる上に明確な結論は出ないだろうから割愛する。

 それで、二日かけて色々な所を歩いて来たのだけれど、旅行記を書く上でこの『仏像巡り』というものは結構厄介だ。何故なら主役である仏像は大抵撮影禁止なので、時系列にそって、写真を交えて書いて行こうとすると寺の山門等の風景写真が大半を占める事となり、ぱっと見何が目的で歩いているのか不明だし、画的にも地味この上ない。それに仏像の名前を細かく出しても写真が無ければイメージが掴めないだろうから、この辺りはざっくりと削ってしまおう。

 初日、鶴岡八幡宮と鎌倉国宝館を観てから円覚寺、東慶寺、建長寺等を徒歩で巡る。寺は基本的に山の上にある事が多いので、このコースでも結構な運動量。田舎者は都会育ちより体力がある様に思われているけれど、少なくとも自分の場合、都内に住んでいた頃よりも歩けなくなったなと思う。田舎は基本どこに行くにも車だから。これは肉体的にも精神的にも相当鈍っているなと思ったので、建長寺で座禅を組ませて頂く。自分の様な観光客でもタイミングが合えば坐禅会に参加出来るので、興味のある方は問い合わせてみるのもいいかもしれない。
 藤沢に宿泊し、二日目は江ノ電に乗って極楽寺駅まで移動。極楽寺、成就院、長谷寺、そして高徳院等を巡る。初日もそうだったけれど、途中若い女性の旅行客と多数すれ違い、また建長寺の坐禅会でも多数の女性参加者がいたので「仏像ガールって実在してたのか……」と驚愕した。意外と若いカップルも多い感じ。もちろん年配の方はもっと多いが。長谷寺へ向かう前に、由比ヶ浜へ寄り道。もうサーファーや海水浴客で賑わっていた。

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 撮影不可の仏像が大半を占める中、皆が写真を撮りまくっていた『鎌倉大仏』こと高徳院の『阿弥陀如来坐像』。やっぱり皆仏像を見ると写真が撮りたくなるのだなと思う。自分も撮って来ましたとも。撮影の腕が無いのは如何ともし難いけれど。

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 さて、そんなこんなで鎌倉小旅行記でした。
 江ノ電に乗った時にASIAN KUNG-FU GENERATIONの『サーフブンガクカマクラ』を思い出したのだけれど、今回の旅行をそれ風に言えば『鎌倉ワンダラー』といったところ。たまにはこういう旅もいいものです。

テーマ : 神社・仏閣巡り
ジャンル : 旅行

それでも、花は咲く

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 当然だけれど、震災があっても時は過ぎるし、季節は巡る。そして人間が悲しみに沈んでいても、そんな事とは無関係に花は咲く。花は人に愛でられる為に咲くのではない。彼等もまた、必死に生きている。その姿を見て人が何を感じ、何を受け取ろうとも、それは人間の側の問題だ。
 それでも、桜は日本人にとって特別な意味を持っていると思う。理由は色々とあるのだろうけれど、それを明確にしようとは思わない。ただ各々の心の中に、この花と結び付いた様々な思い出があるのだろうとは思う。そう、大切な思い出が。

 今震災の中で生活している事も、いつか思い出になる日が来るのかもしれない。その時に、その記憶が辛いだけのものではなくて、何か将来の自分達にとって救いになる様な、そんな思い出になっていて欲しい。それがどれだけ先の事になるかは分からないけれど、今年の桜を見上げながら、ふとそんな事を思った。

テーマ : 雑記
ジャンル : 日記

航空自衛隊・第56回 松島基地航空祭

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 昨日は松島基地航空祭を見学に行った。ブルーインパルスの飛行があるという事で、仲間内で一度は行ってみようという事になっていたからだ。航空自衛隊の基地に行くというのは初めての事だったので、結構身構えて行ったのだけれど、行ってみれば普通に『お祭り』的な雰囲気で、小さい子供連れのご家族や、年配のご夫婦等も多く訪れていた。遠方からツアーバスで見学に来られる方も数多い様で、その人気の高さがうかがえる。
 自分は勝手に、何かこうもっとマニア的な人々が集っている様なイメージを持っていたので、「何だ、何だかんだ言って普通に人気あるじゃん自衛隊」と失礼な感想を抱いてしまった。

 自分はあまり軍事というものに詳しい方ではない。でもこの国で、自衛隊という特殊な組織が立たされている現状を考えると、その任務が決して容易なものではないという事は想像出来るし、中には自衛隊という組織に対して好意的ではない人々もいるのだろうと思う。自衛隊という組織自体が合憲か違憲かという議論もあるし、そもそも有事の際に自衛隊が機能するかという事に対して懐疑的な意見を持っている人々もいる。
 けれど自分が思うのは、そんな中でも実際に任務として国防の重責を担っている現場の自衛官の方々がいて、彼等は彼等に与えられた権限と責務の中で日々国を守る為に努力をしているのだという事だ。その地道な努力は、自衛隊という組織のあり方や憲法改正の議論等に対する様々な意見とは別に、もっと正当に評価されるべきなのではないかと思う。

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 基地祭というのは不思議な光景だ。自分達見学者の誰もが平和を望んでいる事は確かだけれど、その一方で自分達は戦闘機の写真を撮ったりして楽しんでもいる。小さい子供が戦闘機の翼の上に立っているのを、父親が記念撮影する光景もある。アクロバット飛行する訓練機や戦闘機は自分達を楽しませてくれるけれど、その一方でその訓練によって培われる技能とは何の為に存在するかと言えば、それは戦闘で生き延びる為であり、敵機を撃墜する為であり、戦いに勝つ為に存在している。

 自分達は普段、割と簡単に戦争や平和という言葉を口にする。でもそれは本当に、そんなに簡単に切り分ける事が出来る様なものなのだろうか。少なくとも直接的な戦闘のない平和な日本の中で、自衛隊の基地という戦う為に用意された施設に自分達は集まり、一時の本当に平和な祭りを楽しんだ。そこでは戦闘機も子供の写真を撮影する為の舞台だったし、空を飛ぶ訓練機も自分達の目を楽しませる以上の意味を持たなかった。でもそれらが戦う為に作られた兵器であるという事実は揺るがない。

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 そうして色々な意味が重なる様に存在する中を、自分は写真を撮りながら歩いてみた。それで何かが明らかになったのかというと上手く説明する事は難しいけれど、少なくともこれからは、戦争や平和について考えたいと思っている人に対して「何かの機会があったら基地に行ってみるといいよ」と言う事は出来るのかなと思う。実際に自分の目で見て考える事は、例えばネットであれこれと情報を検索するだけでは感じられないものを自分達に与えてくれるかもしれない。否定的な意見も、肯定的な意見も、その後でもう一度考えたなら、また違った発見があり、何かが進展するかもしれないのだから。
 

テーマ : 軍事・平和
ジャンル : 政治・経済

龍勢!!

 ここ数年毎年行っている、埼玉県秩父市の『龍勢(りゅうせい)』に今年も無事行く事が出来た。一緒に行った皆さんお疲れ様。

 『龍勢』って何ぞや?という方の為に簡単に説明しようかとも思ったのだけれど、自分が説明するよりもこちらのサイトを見てもらった方がよいと思うので以下関連リンク。

 『吉田観光協会・公式サイト』(龍勢まつりのページ)

 端的に言うと、五穀豊穣等を願って、巨大なロケット花火である龍勢を櫓から打ち上げるという神事で、年に一度の大祭。当日は朝9時から夕方の5時近くまで、30発もの龍勢が次々と打ち上げられる。
 幸村誠の漫画『プラネテス』でも、その様子が紹介されていたけれど、実際に見ると更に迫力がある。自分の撮った写真では今ひとつその迫力が伝わらないのが残念。

 

 非常に写真映えする被写体という事もあって、カメラマンにも大人気のこの祭り。今年もあちこちで望遠レンズ装備の一眼レフを持った方を見かけた。やっぱり皆撮りたくなるんだなと思う。

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 上の写真は打ち上げ失敗の様子。手作りロケットという事もあり、毎年派手に失敗するものもある。不発に終わってしまったものや、写真の様に櫓上で爆発してしまうもの、また打ち上がったまでは良かったけれど、最後に開く筈の落下傘が開かずに、そのまま地面に落下してしまうもの等、なかなか完璧な打ち上げは難しい。
 それでも製作者の皆さんは「もう一度勉強し直して、来年こそは頑張って飛ばします!」と非常に前向きなコメント。それを聞く観客席からも暖かい拍手が送られる。年に一度の晴れ舞台、失敗した時は相当悔しいだろうとも思うのだけれど、土地柄なのだろうか、この前向きな姿勢が清々しい。だからこそ、また来年も観に来ようと思えるのかもしれない。

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 見難い写真で申し訳ないのだけれど、最後に成功例。落下傘が開き、ゆっくりと降りて来る龍勢の本体。観客席からは拍手喝采。落下傘と一緒に仕掛けられた花火や色付きの煙幕が目を楽しませてくれる。

 今年は直前に台風もあって、天候が心配されたけれど、当日は朝から晴天に恵まれて良かった。来年も祭りが無事開催される様に、また自分達も仲間揃ってそれを観に行ける様に願っている。 

テーマ : 旅行記
ジャンル : 旅行

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黒犬

Author:黒犬
映画と小説を主食に生きている。
地方の片隅で今日も黙々生息中。

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