文化系ロックと体育会系ロック

 自分は音楽業界について明るくないし、音楽そのものに対する欲求も低いという話は昨日書いた
 自分は基本的に人から薦められたものは何でも聴く。聴いた上で気に入るかどうかは別として、とりあえず一度は聴いてみるのだが、最近は動画投稿サイトが充実しているので試聴には便利だ。レンタル店で借りる手間が省けるしね。それで気に入ったらCDを買ってみる事にしている。

 ジャンルも特に拘りは無い。ロックでもメタルでも構わない。というか、自分は専門的な音楽の分類をさっぱり理解していないので、ポップとロックの境界線がどの辺りだとか、デスメタルだスラッシュメタルだブラックメタルだとか言われても何がどう違うのかさっぱり判らない。
 そういう人間でも一応音楽について自分の頭の中で整理する事はあるのだけれど、基礎をおさえていないものだから結構適当な事をやっている。多分音楽業界に詳しい人に聞かせたら怒られるだろうとは思うのだけれど。

 例えば自分が最近聴く様になった『BUMP OF CHICKEN』は、自分の中では『文科系ロック』というジャンルに位置する。当然その逆は『体育会系ロック』だ。我ながら何じゃそりゃ、とは思うが。こんなジャンル分けが世間的に通用するかどうかは不明。

 自分はどうも歌を聴きながらも、そのメロディラインとか演奏全体に意識が行かない人らしく、歌詞ばかりを追ってしまう癖がある。多分本の読み過ぎなんだろうけれど、曲の聴き方がメロディの付いた詩を読んでいるみたいな所がある。だから『ここはギターの誰それの演奏が凄い』とかいう話題には殆ど付いて行けない。その為、文科系とか体育会系とかいう分類は、概ねその歌詞による。中にはデスメタルの様な激しい楽曲であっても文科系に分類される場合もある。

 ではBUMPのどの辺りが文科系なのか。これはあまり書くと正統派のファンに夜道で刺される危険性があるのだけれど、一言で言えば、BUMPの歌に登場する男達の今ひとつ垢抜けない雰囲気というか、内向的な性格に起因する。

 例えば『プラネタリウム』では、紙に穴を開けて作る様な手製のプラネタリウムを作った男が、その中に実在しない星を一つ付け足して、好きな女性にちなんだ名前を付ける。そして四畳半の部屋でそれを眺めながら「でもこんな、手を伸ばしたら触れられる様な星は本当の君じゃないんだ」的な事を思う。これは歌だから、それも歌っているのが藤原氏だから許されているレベルで、現実にこんな事をしている人がいたら相当イタイ奴に違いない。だが同じ文科系の男としてその気持ちは何となく理解出来る。

 これが体育会系ロックだと、そんな事をしている奴は「何そんな暗い事をやってんだ」と背中を叩かれてしまう。男なら当たって砕けろとか、もっと自信を持てとか、そもそも恋愛ごときでくよくよするなとか。例えば『ウルフルズ』のトータス松本が『プラネタリウム』や『才悩人応援歌』を歌っている所が想像出来ない様に、自分の中でこの文科系と体育会系の違いはロックだポップだという曲そのもののジャンル分けよりも明確なものとしてある。

 もちろんBUMPの歌にだってポジティブなものはある。『グロリアスレボリューション』とか『オンリー ロンリー グローリー』とか。でもその一方で、やはりBUMPの楽曲に登場する男達はどこか文科系の垢抜けなさを漂わせている。もっと酷い言い方をすれば中二っぽい。でも自分はそんな中二っぽさが嫌いではない。

 とまあ、こんな具合に、音楽に明るくない自分もそれなりに思う所があって、色々な曲を聴いている。文科系ロックと体育会系ロック以外にも、まだ色々と自分にしか通用しないジャンル分けがあるのだけれど、長くなるので割愛。ただ一つだけ書いておくと、自分にとって『Nine Inch Nails』は『鬱ロック』だ。いや、トレント・レズナーはいつの間にかムキムキになってて驚いたけど。

テーマ : 雑記
ジャンル : 日記

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Author:黒犬
映画と小説を主食に生きている。
地方の片隅で今日も黙々生息中。

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