侍魂と農民根性

 Google日本語入力の練習も兼ねて、長文を打ってみる。とりあえず、ネタも無いのに長文を書く事だけを目的として書くので、以下は頭の悪い内容の文章になる恐れもあるけれど、まあたまにはいいかと開き直ってみた。

 さて、日本人は侍が好きだ。これに異を唱える人は少ないのではないかと思う。
 日本人が世界に誇れるものというと、文化、芸術、工業製品、スポーツ選手等があると思うのだけれど、当然その中には侍も入っていると思う。正確には、侍と言うより侍精神だが。

 例えばワールドベースボールクラシックの日本代表チームを『サムライジャパン』と言ったりする。なるほど、侍という言葉には強そうな響きがあるし、正々堂々という意味合いも十分だ。バットを構えたイチローは刀を抜いた侍の様だし、巨人に移籍して髭を剃る前の小笠原に至っては、もう侍というよりも、そのまま黒澤映画に野武士として出ていてもおかしくない様な風貌だった。彼等がバッターボックスに立つその姿は、真剣勝負に臨む侍の様だ。
 他にも、正々堂々とか、潔さとか、言ってみれば『日本人の誇り』全般を侍というものが体現していると言えなくもない。人気があるのも頷ける。

 でも、思う。日本人の大部分は、本当は侍なんて全く関係ない普通の農民や町人として生きて来たんだよなと。

 いや、我が家の家系図を遡れば、確かに先祖は武士の家系であった、というご家庭もあろう。しかし、少なくとも自分の家系に限って言えば、その中に侍の血脈が受け継がれているなどという事は、まず無いと断言出来る。そりゃこれだけ時が過ぎれば、その過程で少し位血が混ざる事はあったかもしれないが、それも微々たるものだろう。でも、それでもなお『侍ジャパン』という位、日本人は侍が好きだし、自己同一視したがる。だって文句無しに格好良いし。

 この事に反してという訳でもないが、このブログはその名の通り、凡人目線である事を一つの縛りというか、方向性としてやって来た。だから、恐らく日本人全てが大好きであろう侍であっても、それが日本人の美徳や誇りを全て代表して持って行ってしまう様な現状には若干異を唱えたい。

 確かに流行語大賞では『歴女』がトップテン入りしたが、彼女達が好きな戦国武将や歴史上の偉人達が成し遂げた功績の裏側で、頑張って人生を全うした無名の農民達の精神だって、侍精神と同等か或いはそれ以上に誇るべき日本人の精神だろう。そこを忘れてはならない筈だ。それとも何か?やはり戦国武将人気が高まった背景にTVゲームがあった様に、農民人気を高める為には格好良い農民キャラクターが登場する様なゲームが出ないと駄目だというのか?あるじゃん、農民が主役のゲームだって。『いっき』とか!

 閑話休題

 まあそもそも目立たないから凡人なのであって、それが人気勝負で侍と張り合おうというのがそもそもの間違いだという気はするけれど。でも衆目を集めなくても、侍と比べて人気が無くても、日本代表のチーム名にならなくても、少なくとも自分が参考にするべきは農民や町人の、言い換えれば凡人の生き方であるという気がする。もちろん、侍精神の素晴らしさを否定はしない。流石に、映画『ゴースト・ドッグ』で『葉隠』を愛読するニューヨークの殺し屋がズレた侍精神を披露するに至っては、いくらアメリカ人が侍好きだからってちょっとどうかと思ってしまったけれど。いや、あの映画妙に好きなんだけどね。
 でも、自分は恐らく侍の様に生きる事は出来ないだろうし、自分が生きて行く上で役に立つのは、やはり凡人の先達たる人々の精神だろうなと思う。まあそれすらも大変ではあるのだけれど。

 とりあえずは、『生きる事に飽きず、投げない』という所から見習ってみようかと思う。自然を相手に生きる農民の根気強さは並大抵のものじゃないぜ、実際。

テーマ : 雑記
ジャンル : 日記

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Author:黒犬
映画と小説を主食に生きている。
地方の片隅で今日も黙々生息中。

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