暴走する男の子の『格好良さ』・仏陀頭『BUDDHA HEAD』

 今回もまた、中古屋で変なCDを発見したので書いてみる。しかしこれがネタとしてはなかなか飛ばし気味のハイテンション振りなので、いつも通り丁寧な言い回しの文章を書いていたのではちょっとその速度に追い付けそうもない。よって、以下は通常より幾分頭の悪い文章で書く事にしてみる。粗雑な文章を不快に思われる方は自己判断で退避推奨。

 さて、仏陀頭。これがファーストアルバムらしいのだけれど、英語表記と漢字表記の一体どちらがバンド名なのかイマイチよく分からない。発売は2002年。一応、Amazonの取り扱い表記では英語の方がバンド名になっている様だけれど、公式サイト等を見るに、これ逆じゃないのかな。それにしても『ブッダヘッド』ってアンタ。

 仏陀頭 公式サイト

 で、CDには何て言うのかな、文庫本で言うところの帯みたいなものが付いていると思う。あの新品のCDにかかってるフィルムを剥がした時に余る紙ね。その後、大抵はケースの内側にしまっておくと思うのだけれど、この中古CDにも御丁寧にそれが付いていた。
 あの紙って、大抵はそのバンドやCDのキャッチコピーが書かれていると思うのだけれど、流石は仏陀頭、そこからもう既に普通ではない。

 『輪廻する音(グルーヴ)。 混沌から生まれた光。』
 『超轟音極重圧激混沌新世代兵器「ブッダヘッド」、全音入魂のファーストアルバム。』

 超轟音極重圧……ってああ面倒臭ぇな書くの!!(苦笑)
 しかしそうか……輪廻じゃあしょうがない。にしても、何か『超轟音(以下略)』って、『部分軌道爆撃系人工精霊』みたいな響きだよね。兵器だし。まあ世の中には触れてはならない事もあると思うのでこれ以上は書かないけれど。

 音自体は何て言うか、ロック調でもあり、ラップ調でもあり。これもミクスチャーって言うのかな?相変わらず音楽に疎いので上手い言い回しが見当たらない。でも、ヴォーカルの声質はデスヴォイスでもないし、むしろ軽めの聴き易い声という感じ。演奏自体もそこまで音が詰め込まれた感じではないので、帯であそこまで言う程の超轟音極重圧という気もしない。ちょっと期待からは外れたか。

 で、ここまで書いて思ったのだけれど、男にとって女の子の言う『かわいい』の判断基準がさっぱり理解不能なのと同様に、男の子が中学生の頃に感じてしまういわゆる『中二』的な意味での『格好良さ』もまた、万人には、特に女の子には理解され難いものなのではないかと思う。ロックっていうのはその辺が実に紙一重だ。

 自分はロックバンドというものに格段の思い入れは無いので、以下に書く事は的外れである可能性が高いのだけれど、それでも書くなら、ロックバンドにとって外せない部分は何より『格好良い事』ではないのかと思う。音が、ヴォーカルが、パフォーマンスが格好良い事。それこそがロックバンドの正義であって、自分が信じる格好良さを、その音やパフォーマンスによって体現して見せる事こそがロックバンドの存在意義なのだと思う。歌詞に乗せた主義主張を叫んでみせるのもそうした自己主張の内で、「どうだ、俺達を見ろ!」というその姿勢こそが問われる。
 ただ、世間が認める格好良さというものは、時代の要請や受け手の感性で移り変わる。ロックバンドはその中で、いずれ自分達の理想像と現実の齟齬にブチ当たる事になる。

 誤解を恐れずに言えば、仏陀頭は中二的な意味での格好良さを曲げずに貫き通したバンドなのではないか。それが正しいかどうかは別として。彼等は『SPEAKER』という曲の中でこう叫ぶ。

 『お前のスピーカーから 流れてくる くだらない話 流行の音 それこそが 産業主義に とりつかれる お前自身の姿なんだ』

 ベタである。それこそ自分が中二の頃には似た様な事を言っている同級生がいたっけなと思い出す。まあそれはそれとして、これはつまり「自分達は媚びないぜ」という事であり、媚びないという事は世間の望む価値観に自分達を合わせるつもりはこれっぽっちも無いという事だ。ポップでキャッチーな曲は作らないし、甘い歌詞は書かない。誰かの気持ちを代弁する様な曲も作らない。自分達はただ、自分達の信じる格好良さをこそ歌うんだと。

 男の子はこういうある種の『痛さ』に共感出来る部分がある。自分が過去に通過してきた一時期を振り返れば、まあ大抵は思い出したくもない過去なのだけれど、一応共通項は見出せる。でも、女の子にそれを理解しろというのは酷な話というかそもそも無理なのであって、きっとこのCDを持っている女性は少ないんだろうなと勝手な想像をしてしまった。暴走する男の子の『格好良さ』は、いつだって異性から理解されない。まあ同性でもちょっとこれに付いて行くのは厳しいかとも思うのだけれど。

 以下蛇足。使う事は殆ど無いだろうとは思うのだけれど、一応先日紹介した分と合わせて『音楽』カテゴリを作っておいた。でもCDを買う事は稀なので、このカテゴリの次回更新は未定。

 

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