暴走するキャラクター・FACT『In the blink of an eye』

 昨日に引き続き、FACTである。
 昨日紹介したアルバム『FACT』に続いてリリースされたセカンドアルバム『In the blink of an eye』は、収録曲『slip of the lip』のPVを見ても分かる様に、「謎の能面バンド」として妙なキャラ立ちをしてしまったFACTの「そろそろ仮面を脱ぎ捨てようか」という意思を感じる。まあ能面被ったままじゃライブも出来ない訳で、そういう意味では仕方ないにしても、相変わらず積極的な顔出しはしていない。けれどどうせ顔出ししないのなら、能面を被ったままの方がよりキャラが立ってて良かったんじゃないかとは思う。彼等は嫌がるかもしれないけれど。

 しかし、それもこれも元を正せば彼等や彼等を売り出した会社が能面のビジュアルインパクトを前面に押し出し過ぎてしまったのが事の発端なのであって、この苦労は自業自得ともいえる。何せファーストアルバムのジャケットも能面なら、PVでもバンドメンバーの集合写真でも全員が能面を被るという徹底振りだった訳だし。重ねて言うけれど、ここまでやったのならもういっそ『Daft Punk』みたいに被り物のまま通した方が良かったのではないか。むしろ仮面を脱がないというよりも『能面の方が本体です』みたいな。どんなホラーだよ。
 でもまあ、こういう風に何がウケるか分からない世の中では、本人達の思惑を離れてキャラクターが独り歩きを始めてしまうという事がままある。それこそ『slip of the lip』のPVの様に。実際それに引導を渡せるかどうかは別として。

 曲の方はというと、全体的にボーカルはいい意味で軽い。デスヴォイス気味のボーカルが入る事もあるけれど、割合すんなりと耳に入って来る感じ。演奏も、自分のイライラした感じと結構マッチする忙しない音で良い。重低音という訳では全くないのだけれど、絶えず何かが鳴っている感じで、手数が多くて。まあ次回作に期待。

 しかし何が一番意味不明かって、能面だの何だのよりも、このCDの初回限定盤に付属する漫画。何じゃこりゃ。

 

テーマ : CD・DVD
ジャンル : 音楽

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地方の片隅で今日も黙々生息中。

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