悪ふざけの様な、本気 ラスマス・フェイバー『プラチナ・ジャズ アニメ・スタンダード vol.1』

 堅い話続きだったので、少し頭を柔らかくしたくて話題を変える。こんな時はゆったりとジャズでもどうでしょう。いや、普通のジャズではなく、アニソンカヴァーだけど。

 ニコニコ動画とかで話題になったらしいので、そちらで聴いた人も相当多いのではないかと思う本作。自分は普段アニメソングのCDとかサントラとかあまり買わない人なのだけれど、話題性に釣られて買ってみた。ちなみに、自分がアニメ関連のCDを買うのにあまり熱心じゃないのは、アニメの音楽や歌はやっぱり映像とセットで楽しみたい人だから。

 で、本作に話を戻すと、よくある『今流行のアニソンを取りあえず○○風にしてみました』的なCDとは一味違うと思う。何というか、もうちょっと本気度が高い。
 自分は元々音楽業界の事には疎い人なので、このラスマス・フェイバーという人がどんな人なのかよく知らないのだけれど、CDに付属の冊子で彼のインタビューを読んだ限りでは、「ああ、何かこの人本当にアニメ好きなのね」という感じがする。18歳か19歳の頃に『マクロスプラス』のサントラを買ったとか、『王立宇宙軍 オネアミスの翼』が大好きだとか、そういうエピソードがあるとやっぱりちょっと嬉しい。勝手に親近感が湧くというか。

 『何だかんだ言っても結局企画もののCDなんでしょ?』って言ってしまえばそれまで。でも、企画ものだからこそ、誰にその話を持って行くか、どういう楽曲をセレクトするかっていうのは企画者の手腕が問われる所だと自分は思う。そういう意味では、本作に収録されている楽曲のセレクトはなかなか面白い。

 『ハレ晴レユカイ』とか、『星間飛行』とかはまあ、最近話題になった作品の曲だし、『君をのせて』は学校で合唱に使われる位だから鉄板だ。でもそこに『夢色のスプーン』とかの不意打ちに近い曲が入っていて、しかもこれが凄くいい。あの曲地味に好きだったんだよなーとか思い出す。『スプーンおばさん』って今の若い子は知らないのかなーとか思うけれど。あと『空へ…』とか。『ロミオの青い空』って凄く懐かしいけれど、曲を聴いた瞬間に思い出すあのオープニングテーマ。「あー、これ歌えるわ」って一人で喜んでた。

 他にも、ラスマス本人が好きだという『王立宇宙軍 オネアミスの翼』からはメインテーマが収録されている。他に有名所だと『ルパン三世 カリオストロの城』の『炎のたからもの』とか。個人的には『時をかける少女』が好きなので『ガーネット』のアレンジが入っていたのはちょっと嬉しかった。

 で、Vol.1っていう事で、当然今後も企画は続くと思うのだけれど、本作を超える様な選曲を期待したい。

 

テーマ : CD・DVD
ジャンル : 音楽

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Author:黒犬
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地方の片隅で今日も黙々生息中。

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