廃墟か、遺産か

 何だかこのところストレスが抜けないので、簡易更新。
 今日は仕事も早く片付いたので、NHKで放送されたクローズアップ現代の廃墟特集を観ていた。

 廃墟を、単なる廃墟としてではなく『産業遺産』と位置付けて、観光資源として活用する事によって地域振興に繋げる試みがあるという。近年のいわゆる『廃墟ブーム』の波に乗る形で進められたこれらの活動は、ある地域では地域住民の協力を得て成功を収めつつある様だ。

 自分も、廃墟は好きだ。実際に足を運んだ事はほぼ無いに等しいのだけれど、写真や映像で見る廃墟には独特の佇まいがある。観光地化する事によって廃墟の静謐さが損なわれると思う向きもあるとは思うけれど、そこを訪れる人の安全を確保し、廃墟を保全する為にはある程度人の手を入れる事もやむを得ない事なのかもしれない。
 整備、保全された廃墟というのも形容矛盾ではあるけれど、不法侵入に近い形で旅行者が訪れてトラブルを起こす危険性を考えれば管理が必要となる事は必然だろうし、そうしたトラブルが積み重なる事によって廃墟探訪という行為そのものの危険性や違法性が指摘される様な事になれば、廃墟を抱える地域にとっても、そこを訪れる旅行者にとってもマイナスにしかならない。

 正直に言えば、そうした人の手が入っていない廃墟に一人佇んでみたいという欲求もある。廃墟というのは遊歩道が整備され、ガイドに伴われて観光する所ではないのではないかとも思う。しかしいかなる形であれ、そうした数多くの廃墟が遺産として取り壊しを免れるのならば、それはそれで一定の価値がある事だ。

 という訳で、前々から廃墟へ行こう行こうと言っている仲間内の方々、そろそろどうですか?

テーマ : 雑記
ジャンル : 日記

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Author:黒犬
映画と小説を主食に生きている。
地方の片隅で今日も黙々生息中。

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