航空自衛隊・第56回 松島基地航空祭

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 昨日は松島基地航空祭を見学に行った。ブルーインパルスの飛行があるという事で、仲間内で一度は行ってみようという事になっていたからだ。航空自衛隊の基地に行くというのは初めての事だったので、結構身構えて行ったのだけれど、行ってみれば普通に『お祭り』的な雰囲気で、小さい子供連れのご家族や、年配のご夫婦等も多く訪れていた。遠方からツアーバスで見学に来られる方も数多い様で、その人気の高さがうかがえる。
 自分は勝手に、何かこうもっとマニア的な人々が集っている様なイメージを持っていたので、「何だ、何だかんだ言って普通に人気あるじゃん自衛隊」と失礼な感想を抱いてしまった。

 自分はあまり軍事というものに詳しい方ではない。でもこの国で、自衛隊という特殊な組織が立たされている現状を考えると、その任務が決して容易なものではないという事は想像出来るし、中には自衛隊という組織に対して好意的ではない人々もいるのだろうと思う。自衛隊という組織自体が合憲か違憲かという議論もあるし、そもそも有事の際に自衛隊が機能するかという事に対して懐疑的な意見を持っている人々もいる。
 けれど自分が思うのは、そんな中でも実際に任務として国防の重責を担っている現場の自衛官の方々がいて、彼等は彼等に与えられた権限と責務の中で日々国を守る為に努力をしているのだという事だ。その地道な努力は、自衛隊という組織のあり方や憲法改正の議論等に対する様々な意見とは別に、もっと正当に評価されるべきなのではないかと思う。

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 基地祭というのは不思議な光景だ。自分達見学者の誰もが平和を望んでいる事は確かだけれど、その一方で自分達は戦闘機の写真を撮ったりして楽しんでもいる。小さい子供が戦闘機の翼の上に立っているのを、父親が記念撮影する光景もある。アクロバット飛行する訓練機や戦闘機は自分達を楽しませてくれるけれど、その一方でその訓練によって培われる技能とは何の為に存在するかと言えば、それは戦闘で生き延びる為であり、敵機を撃墜する為であり、戦いに勝つ為に存在している。

 自分達は普段、割と簡単に戦争や平和という言葉を口にする。でもそれは本当に、そんなに簡単に切り分ける事が出来る様なものなのだろうか。少なくとも直接的な戦闘のない平和な日本の中で、自衛隊の基地という戦う為に用意された施設に自分達は集まり、一時の本当に平和な祭りを楽しんだ。そこでは戦闘機も子供の写真を撮影する為の舞台だったし、空を飛ぶ訓練機も自分達の目を楽しませる以上の意味を持たなかった。でもそれらが戦う為に作られた兵器であるという事実は揺るがない。

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 そうして色々な意味が重なる様に存在する中を、自分は写真を撮りながら歩いてみた。それで何かが明らかになったのかというと上手く説明する事は難しいけれど、少なくともこれからは、戦争や平和について考えたいと思っている人に対して「何かの機会があったら基地に行ってみるといいよ」と言う事は出来るのかなと思う。実際に自分の目で見て考える事は、例えばネットであれこれと情報を検索するだけでは感じられないものを自分達に与えてくれるかもしれない。否定的な意見も、肯定的な意見も、その後でもう一度考えたなら、また違った発見があり、何かが進展するかもしれないのだから。
 

テーマ : 軍事・平和
ジャンル : 政治・経済

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松島基地航空祭 シャトルバス

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