一応、受験生なので。

 2月は更新頻度がガタ落ちなのだけれど、理由はといえばこれがまた何の意外性も無い事に、単に仕事が忙しいだけ。正確には、仕事上で必要な国家資格を取る様にとの業務命令があり、その受験勉強がある為に会社から帰っても自由時間があまり無いという状態だ。

 自分が運送会社で事務員として働いているという話は以前に何回か書いたと思う。所属は一応総務部という事になっているが、小さい会社なので本来は部署を分ける程の人員もいない。というか、直接の上司である会社役員を除けば総務部所属の社員など自分しかおらず、結果『言われた事は何でもやれ』式の雑多な業務命令を一手に引き受けるのが自分の役割という事になっている。

 そんな役目を負っているとまあいずれ来るだろうとは思っていたけれど、遂に『運行管理者の資格を取れ』という命令が来た。これで運行部の仕事もやる事になってしまった訳だが、拒否権は存在しないのでやるしかない。既に資格試験の受験に必要な基礎講習は受けたので、後は3月頭の試験に向けて勉強中というところだ。

 さて、運送業界で働いている方でもなければ「そもそも『運行管理者』って何する人の事?」と疑問に思われる事だろう。まあ読んで字の如く『運行を管理する者』なのだけれど、それでは何の説明にもならないだろうから、勉強の復習も兼ねてちょっと説明してみる。

 どんな業種でも言える事だが、各事業者は定められた法律に沿って事業を行わなければならない。中でも運送業は物流を担う公共性の高い事業である事から、『貨物自動車運送事業法』によって規定された項目を遵守する事を求められる。その中で、5両以上の事業用自動車の運行を管理する営業所には運行管理者を置かなければならない事になっている。正確には5両以上30両未満の場合で1名。30両以上の場合は(管理する事業用自動車の台数-被けん引自動車の台数)÷30+1名の運行管理者を選任しなければならない。

 運行管理者の役割を箇条書きにすると長くなるのでここでは割愛するけれど、その業務は主に運行の安全を確保する事にある。具体的には点呼や運転日報の確認等による運行状況のチェックと、ドライバーへの指導、労務管理がその主な役割となる。

 少し想像して頂ければ分かると思うのだけれど、運送会社で働くドライバーは、他の業種で働く従業員と違い、一度会社を出発してしまえば半ば会社の管理の手を離れた状態になる。管理を行う側が助手席に座って毎回運行に付いて行く訳に行かない以上、そこは信頼して運行を任せる形になるのだけれど、信じて任せるだけで万事解決するのなら運行管理者など必要ない。過労運転をしていないか、法定速度を守って運転しているか、休憩、休息時間は適切に取っているか、車両の日常点検は適切に行われているか等といった各項目を確認し、もし問題があれば改善する為の指導を行う。その為に運行管理者は存在する。

 誤解が無い様に言っておくと、別に事業者や運行管理者がドライバーを全く信用していないという訳ではない。そもそも信頼できない人に高価な車両を預けて運行を任せ、荷主様からお預かりした貨物を運送させる事などあり得ない。ドライバーに対する信頼はある。けれど、それと「何らチェックをせずに手放しで運行を任せきってしまう」事はイコールではないという事だ。事業者には当然管理責任があり、その為の具体的な職務を遂行する為の存在として運行管理者は存在している。

 『運行管理者』などという名前が付いているといかにも偉そうな感じがするけれど、自分の感覚では事業者とドライバーの間に立ってサポート的な役割を負うのがその役目なのだろうと思う。運行の安全を確保する事は当然会社の利益の為でもあり、荷主様に対する責任でもあるのだけれど、それ以前に運送業界で働く者として、交通事故の犠牲者を増やさないという社会的責任がある。

 何にせよ責任は重大。その入口に立てるかどうかという所なので、もうしばらくの間、ここの更新はこんな感じのスローペースで行きます。ご了承下さい。

テーマ : 雑記
ジャンル : 日記

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試験ってやつは

人間幾つになっても試験は嫌なものです。

しかし運行管理者って資格なんですね。世の中色んな資格があるものですな。
努力が給料に反映されれば報われるというものですが、さてどんなもんでしょう。
まあ、適度に頑張ってくだされ

>ZERO

お久しぶりです(笑)
そう、あるんですよこんな資格が。自分も運送業界に入らなければ一生知らずに生きていただろうね。

試験とか言われると途端に嫌な気分になるのは、絶対に学生時代の刷り込みだと思う。まあ嫌だろうが何だろうが逃げられるものじゃないけど。
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黒犬

Author:黒犬
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地方の片隅で今日も黙々生息中。

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