まさかこのネタが続くとは…… Imaginary Flying Machines『プリンセス・ジブリ2』

 

 何だかこの3月は放って置くと更新内容が震災・原発事故関連の話題だけになりそうなので、気分転換に全く違うネタを持って来てみた。しかもなるべくアホっぽい内容で。たまには気晴らしも必要かと。

 という訳で、前作を紹介した時にはまさか続くとは思っていなかった『スタジオジブリ作品の名曲をデスメタルアレンジで』という誰が企画を通したのか全く分からないアルバムの第二弾が登場。今回もやかましい、もといノリの良いデスヴォイスが絡み付く楽曲に仕上がっている……本当になぜこんなCDが企画されたのだろう。謎だ。

 CDケースに付いてくる帯のキャッチコピーがまた酷……もとい凄く、『ジャンル・シーン・国籍を超えた伝説的世界観に、即ムネアツ! 魂とのシンコペーションが再びアナタを襲う!ジブリカバー最終兵器第二弾!!』というもので、正直これを見た時に「ああ、今日もメタル業界は通常運転だな」と思った。例えばそれは『Children Of Bodom』のCDジャケットが何で毎度毎度鎌を持った死神なのかという問いに意味がないのと同様、「メタル業界はもともとこんなもんだ」という理解の仕方をするしかない。

 さて、本作の収録曲についてだが、既に前作で有名曲のほとんどを使い切ってしまった為、今回収録されている曲はマイナー曲が多い。スタジオジブリ作品の熱心なファンでもなければ記憶から消えていそうな楽曲もあり、普通に入門編として聴くなら前作をお勧めしたいところだ。そんな中でも本作の収穫としては『魔女の宅急便』から収録されたインスト曲『海の見える街』と『CHAGE and ASKA』のPVとして作られたアニメ作品がら収録された『On Your Mark』がある。

 『海の見える街』は元曲の持っているのどかさを完全に覆し、「何これ、モータースポーツ番組のオープニング?」と言いたくなる様な疾走感のある曲に仕上がっている。それとは対照的に『On Your Mark』の方は元曲のボーカルの雰囲気を再現したかの様な仕上がりで、素直に懐かしい。そういえばこういう曲だったな、という様な。まあちょくちょくデスヴォイスの合いの手が入るから元曲と全く同じ雰囲気とまでは行かない訳だけれど。

 思えばオリジナルの『On Your Mark』のPVであるアニメはスタジオジブリ作品の中でも特殊な位置付けで、当時チャゲアスのファンだった人でもなければ未見という場合も多い様に思うのだけれど、今あらためて観てみると色々と面白いかもしれない。PVという事もあり、登場人物の台詞が一切無いので様々な解釈が成り立つ作品なのだけれど、宮崎駿氏はあえて作品について詳細に解説する事を避けている。それはアニメを見た側が好きに解釈すれば良いという事なのだろうけれど、思えばあのアニメにも原発らしきものが描かれていたなと思う。だから何だという訳ではないけれどね。興味があれば探して観てみるのも良いかと思う。一応DVDにも収録されている模様。

 ……って真面目に終わろうとしたら『ルージュの伝言』のアレンジ曲で吹く。何だこのノリ。

   

テーマ : CD・DVD
ジャンル : 音楽

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地方の片隅で今日も黙々生息中。

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