『好きなライトノベルを投票しよう!! 2012年下期』に参加してみる

 『好きなライトノベルを投票しよう!! 2012年下期』という企画があり、今回参加してみようと思った次第。今までこの手の企画は外から眺めているだけだったのだけれどね。企画の趣旨等はリンク先をご参照下さい。
 さて、1つのサイトにつき10作品まで選出可能との事なのだけれど、これから自分が選出する10作品には特にこの中での順位等は無い。自分は読書傾向が雑食気味なので「ライトノベル限定」という縛りがあると「どこからどこまでがライトノベルなのだろう」と結構悩むのだけれど、今回は初参加なので個人の主観という事でご了承頂ければ。中にはこのブログでまだ感想を書けていないものもあるのだけれど、これから機会があれば書いて行こうと思う。それでは始めよう。


 上遠野浩平『戦車のような彼女たち Like Toy Soldiers』
 【12下期ラノベ投票/9784062177931】

 

 上遠野浩平氏は自分にとって常に特別な意味を持つ作家だと思う。
 最近『戦車と女の子』という組み合わせのアニメが話題をさらっているそうだけれど、個人的に戦車と女の子といえばこちら。
 本作の感想はこちらに。


 泉和良『おやすみ、ムートン』
 【12下期ラノベ投票/9784061388468】

 

 優しさとか暖かさだけではなく、厳しさや残酷さも併せ持った作品。それでも読み終えた後に希望が残る所がとてもいいと思う。
 本作の感想はこちらに。


 紅玉いづき『サエズリ図書館のワルツさん1』
 【12下期ラノベ投票/9784061388383】

 

 電子書籍も便利だろうけれど、それでも『本』を手にしたいと思う。そんな人々に捧げられた作品。「本を読む」というそれだけの事が、実は物凄く得難い事なのかもしれないと気付かされる。
 本作の感想はこちらに。


 佐藤友哉『星の海にむけての夜想曲』
 【12下期ラノベ投票/9784061388314】

 

 今も福島に住む自分からすれば、色々と考えさせられる内容だと思う。正直心に突き刺さってくる部分もある。でも小説とは本来そういう鋭さを備えたものなのではないか。
 本作の感想はこちらに。


 紫藤ケイ『ロゥド・オブ・デュラハン』
 【12下期ラノベ投票/9784800202680】

 

 ダークファンタジーと評される事が多い本作。でも自分からすれば、ある意味これぞライトノベルの王道ではないかと。
 本作の感想はこちらに。


 靖子靖史『ハイライトブルーと少女』
 【12下期ラノベ投票/9784062838221】

 

 ライトノベルの良い所のひとつは、日常と非日常が緩やかに交差する様な物語を描き易い事にある気がする。それが異能バトルものの様なわかり易い方向に行く事もあれば、本作の様な物語になる事もある。その幅広さはある意味凄い。
 本作の感想はこちらに。


 長谷敏司『BEATLESS』
 【12下期ラノベ投票/9784041102909】

 

 人の知恵を超える超高度AIが生まれ、その超高度AIが人類の技術を遥かに凌駕する存在『人類未到産物(レッドボックス)』を生み出すまでに至った世界。人型ロボット『hIE』の普及は人間の存在意義を問う。そして人間の少年と機械の少女のボーイ・ミーツ・ガールは「ヒト」と「モノ」の関係性を変えて行く事になる。
 『機械の少女』という存在を、サブカルにありがちな「男にとって都合の良い欲望の捌け口」としてではなく「人間の存在意義を脅かす、畏怖すべきもの」として描き出す手腕はさすがの一言。


 深見真『僕の学校の暗殺部』
 【12下期ラノベ投票/9784047282070】

 

 凄い小説。何が凄いって『読者の欲望を全肯定する為』にあらゆる設定が仕組まれている所が凄い。敵に同情の余地は無く、理解も共存も出来ない。ならば戦って倒すしかないが、相手は人間ではないから人殺しの罪悪感すら抱かずに済むという至れり尽くせり。ムカつく奴を蜂の巣にしてやりたくなったら、犯罪に手を染める前に本作を読む事をお勧めしたい。
 本作の感想はこちらに。


 杉井光『終わる世界のアルバム』
 【12下期ラノベ投票/9784048911498】

 

 本作は単行本の文庫化なので、厳密に言えば「2012下半期に発売されたライトノベル」という枠からは外れるのだろうけれど、今回の企画の対象作品一覧に記載があったのでよしとする。
 『終末もの』フリークとしては色々と思うところもあるのだけれど、本作はある意味で『別れ』というものの本質を見抜いている気がする。
 本作の感想はこちらに。


 浅井ラボ『されど罪人は竜と踊る0.5 At That Time the Sky was Higher』
 【12下期ラノベ投票/9784094513639】

 

 そして最後。忘れた頃に浅井ラボ。(失礼)早く続き出して下さい、という期待も込めつつ。
 『全日本暗黒ライトノベル連合総長』の肩書きは伊達じゃない。しかし個人的には「登場人物の死」や「血みどろの戦闘描写」や「エグいストーリー」等よりも、ライトノベルという土俵で若者相手にこの作風を貫く所が全日本暗黒ライトノベル連合総長の総長たる所以なのではないかと思う。


 という訳で、『好きなライトノベルを投票しよう!! 2012年下期』への投票用エントリでした。今までこういうやり方で過去に読んだ作品を振り返った事が無いので、10作品を選出するだけでも相当時間がかかってしまった。
 2012年下半期ライトノベル限定ではなく、オールジャンルで2012年の年間お薦め10作品は?と言われればまた違う作品名が挙がる事になると思うのだけれど、今回やってみて結構大変だったので、多分自分ではもうやらない。もちろんここに挙げた作品以外にも好きな作品はあるのだけれど「10作品という縛りで同じ作家の本が並ぶのもバランスが悪いかな」とか色々考慮した結果、今回はこの様になった。自分の場合は投票結果でどの作品が上位になるかという事よりも、他の参加者の方々がどんな作品を選んでいるのかの方が興味があるので、気が向いたら見に行ってみようかと思っている。

テーマ : 本の紹介
ジャンル : 小説・文学

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Author:黒犬
映画と小説を主食に生きている。
地方の片隅で今日も黙々生息中。

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