ドラマ『オルトロスの犬』

 <関連項目>

 TBS「金曜ドラマ オルトロスの犬」番組公式サイト


 犬というキーワードに反応する押井フリーク。

 いや、冗談は置いておくとして、ドラマとしては本当に久しぶりにまともに見ている。特に滝沢ファンというわけでもないのに。
 で、思うのは、最近のドラマはどんどん漫画化、アニメ化してるよなという事。脚本とか演出がね。もちろん原作が漫画やアニメだったりする場合は当然なんだけれど、そうでない作品も相当影響を受けていると思う。このドラマもオープニングは本当にアニメのオープニングみたいな作りになっているしね。一部本当にアニメの映像が入ったりするけれど、それ以外にもなんとなく映像の見せ方がアニメっぽいというか。

 脚本も相当漫画だ。『オルトロスの犬』では、手で触れただけで人を殺す事が出来る『悪魔の手を持った善人』と、手で触れただけであらゆる怪我や病気を治癒できる『神の手を持った脱獄囚』の二人がそれぞれの視点から物語を牽引して行く事になる。善人に与えられているのが死を与える力で、脱獄囚に与えられているのが癒しの力というあたりが物語を駆動させる為の仕掛けとして有効に機能していて面白い。たとえば脱獄囚の方は善人に対して『お前がその力で○○を殺したら、自分が他の奴を助けてやる』と言って善人をそそのかし、その力で殺人を行わせようとする。

 オルトロスというのはそもそもギリシア神話に登場する双頭の犬の事で、わざわざ『~の犬』と付けると表現が重複する様な気もするけれど、この双頭の犬が二人の主人公を象徴しているのだろう。

 で、見ていて何か昔、漫画にも『触れただけで人が殺せる』という設定の奴がいたなと思ったのだが、今思い出した。ジャンプでやってた『MIND ASSASSIN』(マインド アサシン)に登場する『奥森かずい』だった。正確にはあれは記憶や精神を破壊する力で、トラウマとなる記憶を破壊する事で人を救う事も出来るし、精神を破壊して廃人にする事も出来るという能力なのだけれど、基本的に暗殺手段として開発された能力を忌避しているかずいが、苦悩しつつもその力を使って行く様が非常に印象的だった。ジャンプに連載されていた作品の中では爆発的なヒットにこそならなかった様だけれど、自分は結構好きだったんだよね。単行本買ったし。
 『オルトロスの犬』は、例えるならこの『人を救う事も殺す事も出来る力』を『殺すしか出来ない力』と『癒すしか出来ない力』の二つに分け、それぞれ善人と悪人に与えたという感じ。

 この通り、設定自体は漫画じみていて突飛な印象のある『オルトロスの犬』だけれど、これから各登場人物が掘り下げられて行くと更に面白くなるかもしれない。今後の展開にちょっと期待。

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Author:黒犬
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地方の片隅で今日も黙々生息中。

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