『好きなライトノベルを投票しよう!! 2017年上期』に参加してみる。

 今年もまた『好きなライトノベルを投票しよう!!』の投票用エントリを書く時期がやってまいりました。最近は半年が過ぎるのが本当に早いなという感じで、読めていない作品も多々あるのですが、自分が読んだ中からお勧めできるものを挙げて行こうと思いますのでお付き合い下さい。今年は余裕を持って早めに投票しようと思います。
 また、今はTwitterからの投票も出来ますので、「ライトノベル、好きですよ」という方は参加されてはいかがかと思います。他の人がどんな作品を推しているのか見るのがいつも楽しみな企画なので、参加者が増えてくれるといいなと思っております。


 上遠野浩平『螺旋のエンペロイダー Spin4.』
 【17上期ラノベ投票/9784048926027】

 

 毎回くどい位に上遠野浩平作品を推しているが、ライトノベル作家としてデビューして、後に一般文芸に軸足を移していく作家もいる中で、ライトノベルを主戦場に書き続けてくれる上遠野氏は自分にとって「ライトノベルとは何?」という定義におけるある種の基準である様に思う。
 本作の感想はこちらに。


 安里アサト『86―エイティシックス―』
 【17上期ラノベ投票/9784048926669】

 

 電撃文庫の作家陣では大ベテランの上遠野氏の次に、直近の大賞受賞者である安里アサト氏を。まだ読めていないけれど、丁度今月2巻が出たところ。1巻の完成度が高かっただけにハードルが高くなっている気はするのだけれど、頑張って欲しいところ。
 本作の感想はこちらに。


 藻野多摩夫『オリンポスの郵便ポスト』
 【17上期ラノベ投票/9784048926638】

 

 安里アサト氏と同様、第23回電撃小説大賞からのデビューで、こちらは選考委員奨励賞受賞作。こちらも丁度今月2巻が出たところと、何かと共通点が多い。
 電撃文庫で郵便配達員を主人公にした物語というと、自分は増子二郎氏の『ポストガール』を思い出すクチなのだけれど、これだけスマホが主流になって、皆がSNS等でメッセージをやりとりしている時代に、紙に書いた手紙を届けようとする物語が廃れないのは興味深いと思う。
 本作の感想はこちらに。


 葦舟ナツ『ひきこもりの弟だった』
 【17上期ラノベ投票/9784048927055】

 

 メディアワークス文庫からの刊行なので意識していなかったのだけれど、本作も先程の『オリンポスの郵便ポスト』同様、第23回電撃小説大賞の選考委員奨励賞受賞作。こうして並べてみると、電撃文庫とメディアワークス文庫のカラーの違いが際立つ。そして、両者が同じ公募新人賞から出ているという所にアスキー・メディアワークスの強みがある気がする。
 本作の感想はこちらに。


 長谷敏司『ストライクフォール 2』
 【17上期ラノベ投票/9784094516647】

 

 宇宙空間でのロボットバトルというジャンルに、スポーツものの要素を入れ込んだのがこのシリーズの新しい所だと思う。アスリートが勝つ為に自分自身を鍛え上げていく様を見て自分達が感銘を受けるのは、それが誰でもできる事ではないからだ。困難に向き合う事。壁を乗り越えて行く姿。そうしたものを見て素直に感動できる感性は失わないでいたいと思う。
 本作の感想はこちらに。


 牧野圭祐『月とライカと吸血姫 2』
 【17上期ラノベ投票/9784094516722】

 

 宇宙と言えば本作を忘れてはならない。本作もまた登場人物達の努力する姿が胸を打つ作品だと思う。
 ライトノベルでは登場人物達が結果を出す為に努力する物語は好まれなくなっているという話を以前どこかで見た気がするのだけれど、本作を読んでいるといや、まだまだ王道の作品も強いのでは、と思わされる力強さがある。
 本作の感想はこちらに。


 江波光則『屈折する星屑』
 【17上期ラノベ投票/9784150312671】

 

 王道があれば『屈折』もある訳で、少年漫画の様に登場人物達が夢を追い掛け努力する物語の裏側には、本作の様な物語もあるという事だろう。
 生きる上で、時に真っ直ぐには進めない事もある。それでもどこかへ進んで行かなければならないのが人間であって、結局自分にしかその道を選ぶ事は出来ない。自分の選択に、自分自身が納得できるのかどうか。他者からの理解や共感から遠く離れた所に、自分だけの答えはあるのかもしれない。
 本作の感想はこちらに。


 『BLAME! THE ANTHOLOGY』
 【17上期ラノベ投票/9784150312756】

 

 アンソロジーやトリビュートと言えば『伊藤計劃トリビュート2』もあったけれど、アンソロジーというもののあり方としては本作の方が趣旨に合っている様な気がする。あくまでも『BLAME!』という作品の世界観を使って、その中で各々の作家が自分の色をどれだけ出せるかという点で、本作は漫画でもアニメでも再現出来ない方法で『BLAME!』という作品の世界を広げる事に成功した。
 本作の感想はこちらに。


 オキシタケヒコ『おそれミミズク あるいは彼岸の渡し綱』
 【17上期ラノベ投票/9784062940603】

 

 小説ならではという部分では、本作を忘れてはならないのだろうと思う。
 最近は映像化される小説も数ある中で、小説という媒体ならではの技巧によって魅せる作品を読むと嬉しくなる。
 本作の感想はこちらに。


 上遠野浩平『製造人間は頭が固い』
 【17上期ラノベ投票/9784150312794】

 

 上遠野浩平に始まり、上遠野浩平に終わる。好きなので。
 本作の帯にある様に、何気に上遠野氏はハヤカワ文庫JA初登場だったらしい。結構縦横無尽に色々なレーベルから作品を出しているイメージがあっただけに意外だった。そして初登場と言えば、講談社タイガが創刊する時、執筆陣の中に上遠野浩平氏の名前が挙がっていた気がするのだけれど、あれからずっと待っていますがいつになるのでしょうか。編集部が忘れても読者は覚えていますので何卒よろしくお願い致します。
 本作の感想はこちらに。


 以上、『好きなライトノベルを投票しよう!! 2017年上期』への投票用エントリでした。
 投票結果の集計など、非常に手間のかかる企画を運営して頂いているので本当に頭が下がります。自分で本を読んで感想を書いて、という事を繰り返していると、結構区切りがなくて過去の感想を振り返るという事も無いのですが、半期毎に『好きラノ』がある事で丁度良い節目になっている気がしますね。
 さて、下期もまた面白い作品に出会える事を期待しつつ、今日はこの辺で。

テーマ : 本の紹介
ジャンル : 小説・文学

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黒犬

Author:黒犬
映画と小説を主食に生きている。
地方の片隅で今日も黙々生息中。

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