屑の様に生きる

 今日、自分が勤める会社の社長について酷い醜聞を耳にした。しかもそれは裏付けのある事実で、証拠写真までおまけに付いて来た。そうなると最早否定も出来ず、その事実は一社員である自分の勤労意欲をこれでもかという程に削いでくれた。午前中から脱力感に支配され、胸糞の悪い思いをしながらも淡々と仕事をこなす。

 社長の名誉(と呼べるものがまだあるとして)の為に言っておくと、違法行為や犯罪行為に手を染めているという事ではない。やっている事自体は全く合法な事だ。ただ、従業員一同がこの不況の折に苦労して会社と各々の生活を守っている最中に、会社経営に責任を負うべき立場の人間がやっていい事ではない。ここで具体的な内容について言及する事は避けるが。

 これまでの自分達の努力や仕事への取り組みは一体何だったのだろうと思う。落胆が骨の髄まで染み込む。でも同時に判ってもいた筈だ。『世の中はクソだ』っていう事が。自分はそれを知った上でなお生きて行く事にした筈だ。途中下車の夢は捨てた筈だった。
 しかし、それでもなおこの世の中という奴はそのクソさ加減を見せ付けてくれる。そんなの誰も頼んでねーよ。

 ふと思う。個人の頑張りや努力に罪は無くても、結果としてその成果を吸い上げる立場の人間が、その得た地位や金を使ってあくどい行為をして平然としているのなら、その悪行の責任は末端の個人に還元されるのではないか。そいつに地位と金を与え、食わせているという意味で。まあそんな事言われても誰も責任取れないし、そんな『ただ生きているだけで悪行の片棒を担ぐ事になる』なんていう思考は不健全過ぎて維持していたくもないけれど。

 大人になって覚えた便利な事がいくつかある。不都合な事実に目を瞑る事が出来る様になった事もその中の一つだ。目を見開いて生きて行くには、この世の中はクソ過ぎる。

テーマ : 雑記
ジャンル : 日記

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黒犬

Author:黒犬
映画と小説を主食に生きている。
地方の片隅で今日も黙々生息中。

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