娯楽の優先順位

 予定通りPS3の『テイルズ オブ ヴェスペリア』も買ってしまい、先に買っていた『機動戦士ガンダム戦記』と合わせてゲーム三昧の日々を送っている。

 自分はゲームや本を買うと、それをプレイしたり読んだりする事が生活の大半を占めてしまうので、部屋の片付けとか生活に関する雑事がどうでもよくなってしまい、最終的には食事もしたくなくなる。いや、今は社会人だから仕事に支障が無い様に夜はきっちり寝るし、食事も最低限する様にしているけれど、学生時代は本当にヤバかった時期がある。睡眠時間を削ってまでゲームをしていたし。
 今だってこれを書きながら「あー、『BLAME!』に出て来たあのサクサク棒で一食済むならどれだけいいかな。時間の節約になるしな」とかしょうもない事を考えている自分もいたりする。でもあれ雑誌に載ってた作者インタビューだと実は固形グリスらしいけど・・・人間捨てるか。(マテ)

 ちなみに自分は『綾波はきっと薬だけで栄養摂取して生きてるに違いない』と思っていた時期があり、綾波好きをこじらせて危うくヤバイ方面に行きかけた事があるのだが、単純にサプリメント系の薬は単価が高くてとてもじゃないが食事の代わりには出来ないという事に思い至ってこちら側に帰ってきた経緯がある。言い換えれば自然食品より安価な合成食品や薬が出回れば簡単に乗り換える用意があるという事でもあるけれどね。
 将来的に食糧難の時代が来て普通の米や肉が超高級品になり、人類皆が薬食って生きる様になるとまでは行かないにしても、押井守の小説版アヴァロンに出て来る『合成蛋白肉入りカレーシチュー』とか意外といけるんじゃないかと思うし、配給所に並べばタダ飯が食えるなんてなかなかいい暮らしじゃないかとも思う。美味いとか不味いとかは個人の嗜好であって、生きて行けるだけの栄養がとれれば自分は文句ない。

 閑話休題

 でも考えてみればおかしな話だ。人間の三大欲求というと『食欲』『睡眠欲』『性欲』の筈なんだけれど、その内二つを完全に押さえ込んでゲームや読書がより上位にあった訳で、これでは麻薬にはまっているのと大差ない。麻薬なんてヤバイ橋を渡らなくても、合法的に手に入るものだけでこれだけはまれる安上がりな自分を褒めてやりたい。ちなみに性欲についてはノーコメント。ただ一つだけ言っておくと、自分は風俗に行く金があるなら本を買う人間だ。

 さて、麻薬なんて話がいきなり飛躍したと思うかもしれないけれど、麻薬の恐怖は常習性や幻覚作用よりもむしろこの『価値基準の破壊』にある。酒井被告じゃないけれどね。麻薬を一度もやった事が無い人間なら、今目の前にある刹那的な快楽よりも、その後に来るであろう社会的制裁の方がより恐ろしいと判断できる。でも麻薬の与える快楽は強力なので、軽い気持ちであれ何であれ一度麻薬の快楽を味わってしまった人間は、また同じ快楽を得る為なら大抵のものを差し出す様になる。
 酒井被告だって子供がいる訳で、常識的に考えれば自分が麻薬をやる事が子供の将来にどんな影を落とす事になるか想像出来た筈だ。それでもなお薬に手を出すというのは、もう完全に麻薬に対する欲求が母性よりも上位に来ているとしか思えない。
 麻薬以外にも、パチンコにはまった結果として駐車場の車内で子供を死なせてしまう愚かな親等はこの典型だ。自分の快楽を優先した結果として、客観的に見ればそれより遥かに重要なものを失ってしまうのだから。

 つまり人間を動かしているのは理性ではなく、快楽なんだろう。理性や母性といったものですら麻薬の与える快楽の前では敗北する。それは仕方ないが、その快楽を至上とする脳の働きを上手くコントロールする術を身に付けない事には、人間はいつまでも同様の失敗を繰り返す。

 ハマるのならより自分と周囲に害の無いものにしておいた方がいい。その理性が働いている内に。皆が考えている程、人間は賢くも尊くもないのだから。

テーマ : 日記
ジャンル : 日記

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

黒犬

Author:黒犬
映画と小説を主食に生きている。
地方の片隅で今日も黙々生息中。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
Twitter
リンク
RSSリンクの表示
Amazon